鉛含有塗料対策工事
鉛含有塗料対策工事

鉛含有塗料対策工事

鉛含有塗料の規制に関して

  • 1989年
    厚生労働省より「鉛中毒予防規則」が発せられ、鉛の含有量に関わらず適用され、作業環境の測定や、局所排気装置設置などが義務付けられました。
  • 2014年 5月30日
    厚生労働省から「鉛等有害物を含有する塗料の剥離やかき落とし作業における労働者の健康障害防止について」の通達が出されます。
    この通達では、「剥離作業は必ず湿潤化して(湿式工法で)行うこと」を求めています。
  • 2017年 5月15日
    参議院行政監視委員会の答弁にて、
    厚生労働省・国土交通省が共に「湿式工法」の周知、徹底を表明しました。

湿式工法

湿式工法にも2パターンの方法があります。
一つはウォーターブラスト工法で、これは水と研磨材とエアーを高圧で吹き付け、塗料を物理的に落としていく方法です。
二つ目は剥離剤を使った工法で化学的に落としていく方法です。

剥離剤のメリット

剥離剤を用いることで、塗膜を湿らせた状態で削り取ることができるため、細かな塗料が周囲に飛び散りづらいのが利点です。
また、剥離剤は刷毛やローラー、またはリシンガンで塗材面に塗布して、静置、スクレーパーで掻き上げるだけなので大掛かりな装置がいらず、設備費用や作業者の負担軽減が期待できます。

剥離のメカニズム

剥離剤に浸すと、被膜表面から剥離剤が徐々に内部に浸透し、被膜と素地間の付着力を破壊することによって被膜を剥がします。この時、剥がれ方は下記の2タイプに分かれます。

  • 膨潤剥離:被膜が膨潤し、軟化するように剥離するタイプ
  • 溶解剥離:被膜が溶けるように剥離するタイプ

化学的方法によるメリット

  • 浸すだけなので労力が少ない
  • 部材への影響が少ない

化学的方法によるデメリット

  • 薬品独特の臭いを気になる場合が多い

事前調査から施工まで

事前調査から施工まで一貫して工事を行っております。
状況に応じて施工方法の選定を行い、プロ目線で対策工事をご提案致します。
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